b型肝炎に関する無料で利用できるサービスについて

b型肝炎に関しては様々なサービスが実施されており、それによって感染を予防したり病気を早期発見することができます。それ以外にも様々なサービスがあるのですが、その中には無料で利用することができるものや実施されているものも少なくありません。

そこで今回は、知っておきたいb型肝炎に関する無料で利用できるサービスを紹介します。


b型肝炎ワクチン接種の無料化

b型肝炎の感染を予防する対策として実施されているものの一つが、b型肝炎ワクチンの接種です。これは主に妊娠している女性や医療従事者などb型肝炎に感染するリスクがある人や感染してしまうと危険な状態が予想される人たちに実施されているもので、ほかにも世界的に子供に対してのb型肝炎ワクチンの接種が推奨されています。

そのため日本ではb型肝炎ワクチンの接種が義務付けられており、妊娠している女性はもちろん子供へのワクチン接種も無料で実施されているのです。ちなみにb型肝炎ワクチンは、接種することによって体にウイルスに対する免疫力を付けることができる特徴を持っています。

これは不活化されたb型肝炎のウイルスをわざと体に打ち込むことで体がウイルスの存在を覚えてくれるためであり、一度覚えたウイルスの存在は大人になってからもしっかり排除してくれるので正しく接種することが予防対策として重要だとされています。

b型肝炎ワクチンの無料化には条件がある

そんなb型肝炎ワクチンは、無料化される2016年まで子供の場合は任意での接種だったという経緯があります。これは当時の日本でb型肝炎に対する予防対策の認識が不十分だったことが理由とされていて、保育園や幼稚園での集団感染の報告をきっかけに改善されたようです。

そのため子供がb型肝炎ワクチンを接種する際には無料で利用できるのですが、ここで気を付けておきたいのが大人が接種する場合だとされています。実はb型肝炎ワクチンが定期接種となったのはあくまでも子供だけで、しかも平成28年度以降に生まれた子供に限定されているのです。

これは、任意接種から定期接種へと変更したタイミングの問題だと言われています。

このため子供であっても平成28年以前に生まれている場合は任意接種のままですし、大人や医療従事者の場合は無料で実施できないのでその点を理解しておく必要があります。ただ妊娠している女性や医療従事者の場合は感染することで大きなリスクを背負うことになるため、有料であっても接種した方がいいと言われています。

b型肝炎ワクチンの無料化によるメリット

ここで気になるのは、b型肝炎ワクチンの接種が無料化されたことによるメリットです。まず挙げられるのは接種率の向上で、これまでは任意接種で1回につき6千円から8千円ほどの費用負担がかかっていました。大人の場合は1回の接種で免疫がつくのですが子供の場合は3回打つ必要があるとされていたため、任意接種だと費用負担の面や義務ではないという意識から接種する人が少なかったとされています。

そのため無料化されたことで費用負担を気にする人が少なくなったことから、接種する人が増えているのです。そうして接種する人が増えれば免疫を持つ人も同じように増えていくので、ウイルスが蔓延したとしても感染する確率が下がります。

感染する人が少なくなれば感染拡大を予防することができますし、結果的にb型肝炎の感染者そのものを減少させることにつながると考えられています。このようにb型肝炎ワクチンの無料化は、最終的に子供だけではなく日本全体のメリットになっていくのです。

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b型肝炎の検査も無料でできる

一般的に病気の有無を検査する場合、医療機関で有料で検査を行いますよね。また検査キットを購入すれば、自宅でも検査をすることが可能とされています。ただ検査キットは決して安いものではありませんし、医療機関では健康保険が適応されていたとしてもある程度の費用負担がかかってしまうため、わざわざ肝臓の検査を自主的に行うという人は少ない傾向にあります。

そんな通常であれば有料の肝炎の検査ですが、実は保健所に予約を入れるだけで無料で肝炎の検査を受けることができるのです。あまり一般的には知られていない無料の肝炎検査は自治体が実施している健康サービスの一環で、ウイルス性肝炎に感染しているかどうかを調べることができます。

ただ注意しておかなければいけないのは、自治体によって検査を受けられる場所や日時、対象となる人たちが異なる点です。場所によっては無料ではなく有料となっていることもあるため、注意が必要だとされています。このため無料の検査を希望する場合は事前に自治体の情報を確認しておくことが大切ですし、きちんと無料で実施されているのかどうか調べておかなければいけません。

無料の肝炎検査は受けておいた方がいい

それぞれの都道府県や自治体で実施されている無料の肝炎検査ですが、これは対象となっている人たちはできる限り受けた方がいいと言われています。理由としては、b型肝炎をはじめとした肝臓の疾患は初期の段階ではほとんど自覚症状がないので発見が遅れてしまいやすい点が挙げられています。

特にb型肝炎はある程度重症化しなければ自覚症状はないとされていますし、血液検査だけでは肝炎を発見することが難しいとされているのです。そのため気づいた時には重症化しているケースも多く、治療に莫大な費用や長い期間を必要とすることも少なくありません。

ただ多くの人は自覚症状がない状態だと、わざわざお金をかけてまで検査をしようとしない傾向がありますよね。このため健康診断で指摘されてもなかなか精密検査を受けない人もいますし、診断を通過してしまえば気にしない人がほとんどです。

このように自覚症状がない人ほど無料の肝炎の検査は受けておくことが大切だと考えられているほか、感染していないと慢心しないことも必要だと言われています。

ほかにもb型肝炎関連で無料で受けられるサービスとは

このように病気の早期発見や予防対策に関しては、国や自治体をあげて無料で実施しているサービスが多く見受けられます。ではすでにb型肝炎に感染してしまっている人に対して無料で受けられるサービスはないのかというと、訴訟に関しての相談が挙げられています。

とある一定期間の間にb型肝炎に感染してしまった人は国から給付金を受けることができるのですが、そのためには国に対して訴訟を起こさなければいけません。そんな訴訟のやり方やどのように対応すればいいのかなどのノウハウを相談できるサービスが、無料で提供されているのです。

実際に弁護士などを雇用する場合には費用が掛かるものの、訴訟を経験したことがない人や自分が給付金の対象となるのかわからない人にとっては、無料相談は訴訟の窓口として気軽に利用できるところがメリットだとされています。

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